仕事の流儀

昨日、仕事を終えて、家に帰り、テレビをつけると
「プロフェッショル」の再放送をやっていました。
普段は、どうしても遅くなってしまうので、通常何曜日の何時から
やっているのかわかりませんが、たまたま見ることができて
よかったなあ、ということがありました。

食品スーパーの経営者のお話でした。
周囲の大手スーパーとの熾烈な競争の中、40年連続黒字経営。
安売り広告やチラシは一切使わず、なぜそんなことが可能か、
ということを具体的に紹介していました。
まず一つ目がこだわり抜いた野菜。
経営者自ら生産者のところに足を運び、農薬も肥料も使わない
自然栽培した野菜など直接仕入れ、商品にならない
カタチの悪いものは、オリジナル商品として開発していました。
まず「売れそうではなく、お客様の役に立つかで考える」ということでした。

次が、お客様のニーズを満たしつつ、
生産者の利益をも生み出すこと。
どちらも損しない関係を造り上げるために、
何より大切にさせているのが
ビジネスパートナーである生産者との信頼関係を築くことでした。

そして最後に「いい品は、いい人柄が作り出す」ということ。
どのような姿勢で食材を作っているのか、どんな思いを込めて…。
生産者の人柄も吟味して
食材の商品化などの判断をされているとおっしゃっていました。
野菜も米もつくっているのはみんな人なんで。と。

原発による風評被害で、福島産の新米を店頭に並べるかで、
社内で議論されていましたが、「いいものはいい」、
と消費者と向きあって伝えていこうじゃないかということで
大きなスペースで店頭に並べ販売に踏み切りました。
次から次へと買っていく様子が映し出され、何人かの消費者インタビューでは、
「気になったり、心配はされてないですか」との問いかけに
「このお店なら間違いないし、信頼しているから」と
同じようなことを皆さま口を揃えて仰っていました。

数十分の内容でしたが、
業界は違えど、顧客満足のためのあり方を
学ぶことができ、有意義な時間でした。

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