収納を考える

押入れとクローゼットの違いってわかりますか?

押入れは、古き良き時代から日本にある収納で、『たたんでしまう』文化により完成された収納です。
押入れは主に布団などをたたんで入れておくため、奥行きは深く、約900㎜あります。
扉は襖を採用し、引き違いの形が一般的です。

クローゼットは、欧米で発達し、『かけてみせる』収納になっています。
ベット生活の欧米は、クローゼットを主に洋服などをかけてしまうものになっており、奥行きは浅く、約600ミリ~700㎜前後。
扉は折戸を採用しており、大きい開口が取れるようになっています。

しかし、日本のクローゼットはちょっと違います。
奥行きは押入れの大きさで、扉がクローゼットの扉になっています。
それは日本の寸法が尺・間で出来ているからです。
押入れの奥行きは尺でいうと、3尺です。
ふとんをしまうようなスペースであれば、その寸法もいいでしょうが、それ以外のものをしまうときはちょっと深すぎます。
洋服は肩幅で、約500㎜~600㎜。
もし3尺の寸法の中に、洋服をかけるとデットスペースが生まれてしまいます。
奥にかけると、手前にスペースが出来ますが、洋服がとりにくくなります。
手前にかけると、とりやすいですが、奥にデットスペースができてしまい、やはり使い勝手が悪くなります。

奥行きが大きいのが悪いというわけではありませんが、そこに入れるものやその部屋の用途を考え、どう収納するか考えた上での収納にしていきたいものです。
時には奥行きを狭くすることも、正解になったりもしますし…。

人間も収納も『適材適所』ってことですかね。

収納の使い勝手が悪い、収納をあらたに設けたいけどどうすれば…。とお悩みのかたはお気軽にコモドホームまでご相談下さい。

ANDY
 

コメントは受け付けていません。