プレジデントの記事より
「足るを知る」とは、”自分より上の人と比べるな”と言うことです。
収入も上の人と比べればきりがない。大切なのは、自分にとって何が幸せか
であり、お金だけを基準にして働かない。その時、心の報酬になるのは
仕事のやりがいです。やりがいを持って仕事に全身全霊を込めれば、
それは成果を生み出し、収入としても返ってくる。例えば、稲盛氏が創業した
京セラは、他社と比べて給与水準は高くないそうです。私が社員の方に
”それでいいんですか”と聞いたら答えはこうです。
“私たちがより多くを求めたら、会社の経費が上がり、利益が出なくなりますから”。
自分たちも経営に参加していることにやりがいを感じる意識が浸透しているのです。
人と比べる相対価値ではなく絶対価値を大切にして、仕事のやりがいを求める。
がしかし、”足るを知る”とは現状に満足し、何ら新しい試みもしないといった、
老熟したような生き方であはりません。“足るを知る”は他と比べ、あれが足りないから
出来ないと言い訳するのではなく、現状を受け入れ、今あるものを生かして発展を目指す
意味も含まれています。目の前の仕事に全力を尽くす。そこにやりがいが生まれる。
報酬とは目的ではなく結果で、努力は報われ、自分に返ってきます。
サラリーマン時代、今から20年以上前の私は報酬目的で働いていた
時期があったことは確かです。今の私は報酬目的で働いていませんが
“足るを知る” 仕事、私生活、全てにおいて重みのある言葉です。
正に現状を受け入れ、今あるものを生かして発展を目指します。